『美術手帖』7月号のBOOKのページで、下記の2冊の本を紹介しています。特集「アートフェスティバルを楽しもう!」の中で、とある方の聞き書きを行った関係で、いつもより発売を楽しみにしていた号です。
・長谷川祐子『破壊しに、と彼女たちは言う 柔らかに境界を横断する女性アーティストたち』東京藝術大学出版会
・田名網敬一『夢の悦楽』東京キララ社
たとえば、雑誌の一特集やコラムで一人の女性アーティストを語るのは、ある意味、いくつかのキーワードを用いてわかりやすい図式に乗っかってしまえば、意外と楽だろうと思うのです。ただ、女性アーティストばかりを取り上げて一冊の本に仕立てあげるには、当然ながら時代背景を踏まえた上で個々の差異を明文化しないといけない訳で、改めて長谷川さんの力量に感服しました。田名網さんの本からは、他人の夢の窃視の愉悦という新しい快感を教えていただきました。エロいんですけれど、それが文学的というか、こざっぱりした感じにまとまっていて、田名網さんの作品に対する見方がちょっと変わりました。
ウェブ版美術手帖に転載されています。
◼️ 楽しみながら、アートへの思索を深める。6月号新着ブックリスト
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