「和樂web」で、ライター陣が「日本文化の入り口」となるオススメの漫画を紹介する企画に参加させていただきました。私がご紹介したのは、崗田屋愉一さんの『大江戸国芳よしづくし』です。
崗田屋さんに初めてお会いしたのは、2016年。渋谷のBunkamura ザ・ミュージアムで開催された「俺たちの国芳 わたしの国貞」という展覧会の内覧会でお目にかかり、美術出版社が運営していたアートニュースサイト「bitecho」(現在は閉鎖)のライターとして、インタビューをさせていただきました。当時、崗田屋さんはちょうど「大江戸国芳よしづくし」を『漫画ゴラク』に連載中でした。
正直なところ、大学の卒業論文で芳年を取り扱ったものの、国芳はずっと射程圏外で、実は今も国芳の作風が好きかと言えば、それほどでもなかったりします。が、没後150年の「歌川国芳展」の会場の熱気は、いまだに記憶に鮮明で、私はあの会場に満ちるエネルギーに、大きく励まされたように思います。そして国芳が生んだカルチャーには非常に共感するところも多く、国芳ファンが好きそうな熱さを意識しながら記事を執筆しました。結果、非常に熱苦しくて密度の高いレビューになりました。
ただ、そうした熱さが伝わったのか、この記事が契機となり、浮世絵画像をお借りした「挑む浮世絵」展会場の福岡市博物館にて、『大江戸国芳よしづくし』が販売されることになりました。これは非常に嬉しかったです。自分の記事が、誰かのアクションに繋がる……まことに以て、ライター冥利に尽きます。どうか、熱い想いを抱いた福岡の若者たちに、この漫画が届きますように。
■ 我武者羅に浮世を生きるヒーローたちへ|崗田屋愉一『大江戸国芳よしづくし』【漫画レビュー】
